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タイ製品にこだわらないといけないわけではないのですが、今回新たに新しい業者さんからカニ肉を仕入れることにしました。
今までのカニ肉はロシア産タラバガニでした。でも同じカニではあるがやっぱり違う。
このカニ肉を否定するつもりや悪意をまったくもっていないのであしからず。
政府認定店なので期待されてこられる方も多いことでしょう。今までもそんなお客様からの意見のなかで、現地で味わった料理を思い浮かべながらメニューを決めていかれます。
自分は出来るだけ、お客様が想像していた味に近い形で提供できればと思っています。もちろん、タイにも星の数ほどのタイ料理店が日々営業を行っているわけですが、日本同様店それぞれの味があります。専門で何十年もされているお店の味をここで味わうのは難しいですが、方向的に「近い」味であればなと思っています。
もちろん、気候風土の違う国で100%タイの食材ではできません。輸入の問題、鮮度の問題、保存方法の問題。タイの食材を扱う上で気をつけないといけないところです。
生鮮野菜もさることながら、ライム汁、すずめ茄子、タイの唐辛子、魚団子などは全部冷凍されて輸入されますが、解凍して使う時の品質がどうなのかが問題になります。
特に魚介類も様々で、一見おんなじ姿形をしたエビでも、食べたら天地の差なんてざらです。産地、メーカー、品種で大きく変わってきますのでエビであれば良いと言うわけにもいかないです。
また、値段も高いのも悩みの種です。
そんな中、展示会で出店していた輸入業者さんの商品を試食をしました。タイでエビ、カニを養殖していて世界に輸出している会社でワタリガニのカニ肉も生産。
タイのカニにこだわってきたわけではないですが、やっぱり風味があります。なのでこれに決定。
カニを1度蒸してから身を取り出しています。ぼろぼろで小さな身がほぐされているのではなく、大きなかたまりの身もゴロゴロしています。少量ですがカニの卵がついているものも。
日曜日に商品の入荷があります。日曜日のディナータイムからのカニチャーハンはこのカニ肉を使用した炒飯に変わります。
日付がとっくの昔に変わってしまいましたので昨日の話になりますね。3月20日。
3年経ったんですね。
東京に住んでいた頃と比べてほとんど地震を感じた事がありませんでしたが、とうとうこの日が来た!とマジで心で叫んでいたのを今でもはっきりと覚えています。
地震発生時間はランチの準備。ズンと突き上げるような感覚から直ぐに揺れが始まり、とっさにガス栓を閉めていきましたが、最後のスープレンジにたどり着く頃には経っていられないぐらいの揺れと物凄い音。自分の意思で何も出来ず、ただ揺れに踊らされてどうする事も出来ませんでした。
強い揺れのピーク時にスープレンジにたどり着いたのはいいが、10Lのスープ寸胴が踊っているのにどうにも出来ないし、沸騰しているから熱い。しかも倒れこんだ自分の両足に全部かかり、揺れが収まった時には鶏がらで足が埋もれていました。
厨房はめちゃくちゃ。お皿はほとんど割れ、足場もないぐらい色んなものが散乱。冷蔵、冷蔵庫の中身が出てきてしまっていたり移動している。水道管が切れて水びだし。
スタッフ全員の確認後、ビルから一旦退去。当時ビルの前に駐車場があったので、系列店も含めた全スタッフが避難しました。
自分は火傷の治療の為歩いて病院へ。すでに何人もの被災者の方々。休日用診察受付では無理になり、急遽一般受付ならびに一般診察室を開ける。被災者はどんどん増え、休日の為お医者さんや看護婦さんに受付の事務員が少なく混乱気味。
いつくるか分からない順番を待合ロビーで待っているとき、火傷した所(両足太もものつけねの下ほとんど)、特に足首に熱をもちはじめたので靴をぬいで扇いでいたら、たまたま看護婦さんの目にとまり直ぐに診察室へ通される。
先生が1人で2人3人を同時に診ていく。その内駆けつけた先生方が入ってこられました。院長先生が自分の足を診て「この部分の火傷はみんな厨房で働く人たちばかりだよ」とおっしゃっていた。余震の中、包帯まできっちり巻いてくれました。
完治まではいかなくても、包帯が取れるまできっちり1ヶ月毎日通院しました。治りかけのところがかゆくなったりしたり、逆に膿んでいるところの痛みがすごく、立ち仕事が辛い日も多かったです。今でも少し痕が残ってしまいましたが、未だにあの日の事は忘れられません。
日々の生活に緊張感が薄れてきてしまっているため、防災意識は低くなってしまいましたが今一度考え直した日でした。
ちょっと古い写真なんですが、まぁ普段の厨房の様相が、
地震直後はこんなに。手前の中華鍋いっぱいにグリーンカレーの仕込みをしていましたが、ごらんのとおりほとんど残りませんでした。
テレビの中で見た災害現場に自分が立っています。
ご存知の方は多いはずですが、豚肉はダメですね。
バンダルのメニューにも豚肉料理はありますが比較的少ない方ですが、調理には気を使います。
ベジタリアンの方もそうですが、日本ではまだ馴染みが薄いため原材料のチェックは必要になります。
昨夜も使う調理器具を一度洗ってからの調理です。
さて、Halalマークとはイスラム教徒が口にして良いかどうかの検査をする機関のマークの事です。
Halal(ハラル)はアッラーの神様の許しを得た食べ物という意味になるそうです。ですから調味料や肉類のパッケージの表示にマークがついていれば、イスラム教の方は安心して召し上がれると言う事になります。
現在のバンダルで使っているタイの調味料のほとんどがこのマークを取得済みで表示もされています。
でもこのマークを受けるにも厳しい審査があるそうです。
原材料のほんの一部でも豚製品であってはならないのはあたりまえですが、清潔で教えに添った処理方法など様々な項目があります。
元々タイにもイスラム教の人口があるため、早くからこのマークを取得したメーカーもあります。また検査機関もタイ国内にもあるため比較的スムーズに検査を受けれます。
世界に輸出品を広く伸ばしていくにも、このマークは欠かせない存在です。
野菜は新鮮なものであれば大丈夫です。お肉類の全部が教えに添った加工処理をしていないものがあるためバンダルでは鶏肉のみご利用いただけます。
スープは鶏がらのみを使用しているので問題ありません。
一応、いついらしても良いようにしています。ベジタリアンの方も申し付けくださいますと対応します。ただ週末やオーダーが入り乱れている中での調理になる為、若干のお時間を頂戴する事になります。予めご了承ください。
実は今自分は私生活で極力牛肉を口にしていません。職業上、味見はもちろんします。仏教徒ですがヒンドゥーの神様 ガネーシャ様を店内に祭っていますのであまり食べてないです。
宗教を言うと日本では少し変な目で見られるのが怖いと思っていました。仏教徒であるということすら言えないような雰囲気もありました。今はそうではありませんが、自分は宗教がとりまく環境で育ってきた為、宗教とは密接な存在です。故にタイ南部の問題や世界中の宗教対立は胸が痛みます。
そんなことより、今回は屋台。
コンビニ弁当より屋台の方が良いと考えるタイ人がこよなく愛する屋台。
中には高級車で乗り付けて、
「汁麺を一つ。」
と言うのは珍しくもなんとも無い。
高級車のにおいをプンプンいわせているとなりでご飯を食べるのは別にたいした事ではない。
早朝から深夜まで。とにかくどっかに行けば何らかの屋台があいている。
日本でコンビニでおにぎりやサンドイッチにパンを朝食として買っていく人もいるでしょうが、タイ人は
つくりたての屋台朝食。
お昼も、さながらほか弁のような容器をぶら下げながら出来立てのランチを事務所でひろげる。
飲みすぎた後の〆に行きつけのラーメン屋台とそのとなりにある粥を注文。
こーんな感じで生活リズムの中に溶け込んでいる。特にバンコクなどの大都会で暮らす際、部屋にキッチンがないところも。月給が安い場合はそういうところで住む人も多い。でも設計する側も分かっている。
屋台で食えば良いじゃん
そーなんです。そっちの方が早くて、安くて、美味しい。
福岡にもたくさん屋台がありますがいろいろなメニューが楽しめます。タイの場合は屋台1件1件が専門店。
例えば3件並んでいたとして、1件目は汁ビーフン澄まし汁タイプ店、2件目はチキンライス、3件目は豚足煮込みぶっ掛けご飯屋
こんな感じにならんでいて、チキンライス屋の前にあるテーブルに座っても豚足煮込みを別途頼んでも問題ない。屋台がいっぱいあればあちこちに注文して持ってきてもらえる。お勘定は誰かがまとめてやってくれる。
なのでテーブルの上は色んな料理で埋め尽くされ、屋台でフルコースっぽく出来ます。
衛生面ではやや問題もあるところもあります。食器の洗い方なども。保健省なども指導したりしているみたいですが、とりあえずしっかり火が入っていれば良しとする考えで作るほうも食べる方もある感じでしょう。胃腸に自信がない方はお店構えで食べるのがベスト。やっぱり旅の楽しみの料理で体調崩すのはいやですからね。
屋台で扱う氷も気をつけるほうが良いでしょうね。飲み物を頼む際は缶入りにするかペットボトルの水を頼むかですが、ないところもあります。
余談ですが、タイ人が缶ジュースやペットボトルのジュース、水を飲むときはストローを使う人が断然多いです。缶コーラ買ってもストローを渡される事も。お椀やどんぶりのスープなどを飲む時にそのままグイグイ飲むのがマナー違反の国だけに、缶に直接グイグイ飲むのがちょっと。。。と思う人が多いみたいです。特に女性が缶をグイっと飲んでいる姿はほとんど見ないです。(陰でやっていたりして)
日本も春らしい陽気なってきました。青空、夜空の下で食べる料理はどことなく開放感に包まれていますよね。(でも実際、バンコクの場合排気ガスを撒き散らすバス、トラック、バイク、トゥクトゥク、車の中で食べるので、ある意味(汗)ですケド。
いただきま~す!
あーまずはビールでぐいっと。
モデル:長井君、みや
この2人をつれてタイに帰ったのが一昨年。去年までバンダルスタッフで頑張ってくれていました。今はそれぞれがそれぞれの道を歩んで頑張っています。
さて、そんなわけで昨日、更新する予定でしたが、時間がとにかくなくて。
そんで、昨日の夜はポーさんのたっての希望で、日本でカニを食べたいを叶えるためにエビカニ食べ放題へ。
もーのっけからエビ。
でもみんなお腹すいていたので、最初の方は写真も撮らずに食べる食べる。
我に返って
エビフライにタルタルソース 奥がサラダ
エビフライに奥がエビチリ
エビチリのアップ 会話もそこそこに食べる
蒸したズワイと焼いたタラバ
なお一層無口に
初ブログ登場 中嶋さんも満足気
ポーさんもカニと共に記念写真。他のカメラで。
とにもかくにもタイ帰国まで2週間きってしまいました。お互い寂しくなりますね。
マイミクにはなりましたけど、日本人と違い両国を無条件で行き来する事は出来ないからまた会おうにも我々がタイに行かなければなりません。タイ人が日本に来るにはビザの申請が必要で、結構厳しい事も。彼女の場合留学の経験があったり日系企業で働いていた経験上、審査は簡単かもしれませんがフラッと遊びに来る事はなかなか出来ません。
日本国内、同じ市内に住んでいても会わない、会えない友達とかも多いですよね。それぞれの時間の流れがあったりでかみ合わずにいる友達とか。でも、同じ市内だから会おうと思えば会えますよね。そういう安心感が心どっかにあるから良いんでしょうが、それが出来ないポーさんにとって帰国する事はとっても寂しく思うでしょうね。
彼女の出勤は今週まで。来週はお母さんが向かえに来がてら、そうそう出来ない訪日を大阪、京都まで足を延ばして観光旅行します。
もしご来店の際に見かけましたら、ぜひ声かけてくださいね。