bandar
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あっという間に朝。
仮眠とってしまうと仕事が遅れていってしまっている気がしてならないのですが、だめですね、追われる身は。でも朝が一番仕事がはかどってたりするので早起きはいい事ととらえています。
日付が変わって昨日、師匠の内の1人から入電。元気にしているかの確認でした。ミーティングしたりなんだかんだで時間が取れなかったのであまり長くは話せなかったですが、師匠も元気そうで安心。逆に電話させるこちらが至らない事に反省でした。
師匠に出会ってもう15年は経つのかな?バンコクのチャオプラヤー川を渡った隣の県近くにある大きなタイ中華レストランの料理長を経て来日。北タイ、ランパーン県出身の料理長はとても穏やかな口調で物静かな職人さん。先輩たちもそうでしたが仕事が速くて丁寧きれいなプロでした。
当時、自分はまだまだ駆け出しの頃。自分が働いていた所のものすごく怖い副料理長が新店立ち上げの際に料理長に昇進、部下をタイから召集して来日した料理人たちの中に師匠がいました。
ものすごく怖かった副料理長のお世話をしていたということもあったので、師匠を含む料理人たちとは直ぐに打ち解けましたが、仕事でのレベルの差は明らかで、知識経験、何をとってもだめでした。
師匠が来日してから1年経って師匠が料理長に昇進。そのときはまだお互い違う支店で勤務していましたが、休みの日や空いた時間に師匠の店に出向いて手伝っていました。
いろいろ教わりました。その教わるというのは味付けではなくて、厨房の仕事を教わりました。と言っても何から何まで指示されて動くのではなく、何人も厨房にスタッフがいてもそれぞれが黙々と手早く正確に、時間内に仕込みを終える、の中に自分がどんだけの仕事を回すこと事が出来るかを見られていました。
どこに何がしまってあるのかは冷蔵庫や倉庫を開ければ分かる事。聞く前に何日もかけて頭に叩き込む。あれを出して来いとか、別の人からはあれをしまっておけと言われても聞かずとも行動が取れるのが求められていました。要するに自分で出来ること、確認しておけることなので人の仕事の邪魔や手を煩わせるなということ。
今の人たちの「何も言ってくれない、何もおしえてくれない」となる、とどこの料理長が悩んだりコンサルタントでは必ずと言ってもいいほどの内容の時代じゃなかったのもあったかもしれないです。
自分は師匠に直接的に口で怒られなくとも、周りの雰囲気や料理長の柔らかな口調の奥に込められている意味と時には怒りを感じ取れました。でもそうして得た先手先手で動く視野とスピードは、師匠の下にいなかったら得れなかった可能性もあります。今ではすごく感謝です。
師匠や当時同じ職場の先輩たちは今でも東京で一線に立ってタイ料理店で働いています。それぞれのお店のコンセプトやオーナーなどの意向に沿って仕事をされています。東京に行っても時間が取れず会えないまま何年も経ってはいますが、こうしてたまに声を聞けるというのはとてもありがたいですし励みになります。
来年こそは師匠の休みの日関係なくまずお店に向うと約束しました。日帰りでも、会いに行く価値はあると思います。今朝はそんな思いでいっぱいです。今日もがんばります。
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