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タイは総距離4041kmの鉄道路線があり、全て国鉄(SRT)が運行しています。

国の事業なだけに未だに赤字運営。近年あらゆるところに民間委託を実施して経費を浮かせるようにしたようですが、それでもまだまだです。

実際、ホアランポーン中央駅にはこれまで民間の店は入れませんでしたが、KFCやコーヒーショップ、インターネットショップなどがオープンしています。また食堂車も民間のケータリング会社に委託しています。

バンコクは慢性の渋滞解消に向けて高架電車(BTS)や地下鉄(MRT)と空港から都内を30分足らずで結ぶエアポートリンク(SRT運営)があり、また網の目のように張り巡らされた都バス(バンコク大量輸送公社)が便利なため、バンコク近郊からの通勤、通学は別として長距離輸送としての機能ぐらいしか発揮できていません。

しかし料金が安かったり、長距離バスとは違う快適さの寝台車などで一部路線では乗車率はかなり高いみたいです。

実際去年、南部ナコンシータマラートの往復で席の空き状況を調べたところほとんど埋まっていました。

それでも長距離は飛行機や長距離バスより遅く目的地に到着する上に、時間通りに到着しないのがほとんど。また脱線事故もあったりと信用性を疑ってしまう場面もあります。

慢性赤字で設備や車両の老朽化も問題になっています。ただそれ以上に人件費がとてもかかっているように思えます。少しずつコンピューターなどの導入が進んでいるようですが、色々なところで手作業がまだ多いみたいです。

例えばバンコク発 北はチェンマイ行きの長距離列車に乗務する係官も5人以上になります。運転室には運転手の他に技師も乗り込み2人1組のペアで目的地に向います。客車には総責任者、客室係、切符検閲官、貨物係、鉄道警察などが乗り込みます。いろいろお世話をしてくれるのですが、もう少し効率よく出来ないのかなと思うものも多いでしょう。

ま、それがタイらしいところの面白さであり、タイに帰ったときに「タイにいるんだ」と実感できる瞬間でもあります。日本からもたくさん車両を無償でもらったりして(既に脱線事故起こして壊していますが)いるのがかわいらしい国鉄は今も大好きです。前回は列車の旅は叶いませんでしたが、いつかまた列車に揺られて旅が出来たら良いなと思いました。

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